「糖質は脂肪になりやすくて太る」「糖質制限をすれば痩せる」と、聞いたこともある方が多いのではないでしょうか??
結論、ここでお伝えしたいのは
糖質制限をすると逆に太りやすい体になる
ということです…!
この記事では、糖がなぜ必要なのか??糖質制限で引き起こるデメリットなど、詳しくお話させていただきますので、ぜひ最後までご覧ください🙇♀️
※ちなみに私は、昔糖質制限ダイエットをしていましたが、しっかりリバウンドしました…😭(詳しくは私のプロフィールをみてくださいっ)
糖とは?
糖質は、3大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)のなかでも一番エネルギーになりやすく、体を維持していくためにとても大切な栄養素です。
体内で消化吸収されてブドウ糖となり、筋肉や脳のエネルギー源として使われます。
糖質はすぐにエネルギーとして効率的に消費されるため、定期的に補給する必要があるのです。
臓器のエネルギー源、ほとんどが糖質
通常時 | 飢餓時 | |
---|---|---|
脳 | グルコース | フルクトース、乳酸、アミノ酸、ケトン体(長期の飢餓) |
赤血球 | グルコース | グルコース |
肝臓 | グルコース、フルクトース、アミノ酸 | 脂肪酸、乳酸、アルコールなど |
速筋(白筋) | グルコース、グリコーゲン | 脂肪酸、ケトン体 |
遅筋(赤筋) | グルコース、脂肪酸、ケトン体 | 脂肪酸、ケトン体 |
心臓の筋肉 | グルコース、脂肪酸 | 脂肪酸、乳酸、ケトン体 |
グルコースというのは糖(ブドウ糖)のことです。
※腸で吸収したブドウ糖を合成し、一時的に肝臓に貯蔵できる物質が「グリコーゲン(グルコース)」です
ほとんどの臓器が、基本は糖をエネルギーとしているんですよね。
特に脳と赤血球は、飢餓時でも糖をエネルギー源とするので、糖を制限してしまうと臓器に栄養がいかなくなるため、生命維持ができません💦
そうなったとき、人間は筋肉を分解して糖を生み出す「糖新生」という活動をして、なんとか生命を維持しようと頑張ります。
糖新生はデメリット3選のところでもう少し詳しくお伝えしますが、糖を摂らないと、省エネモードで生きられる体になる=代謝が下がって太りやすくなってしまうのです。
糖質制限で引き起こるでデメリット3つ
それではここからは、糖質制限で引き起こってしまう、デメリット3つを紹介していきます!
1:代謝が下がる
体は糖がメインエネルギーなので、糖がないときには、筋肉を分解して肝臓や腎臓に運び、糖をつくりだす「糖新生」ということをします。
ちなみに、臓器のなかで最もエネルギー消費量が高いものが筋肉です。
その筋肉を分解するということは、基礎代謝は下がっていきます。
皆さんご存知の通り、基礎代謝が下がるとエネルギーが消費されないため、皮下脂肪として溜まり太りやすくなってしまうのです。
また、「糖新生」が過剰に引き起こす状態になっていると、肝臓は糖を生み出すためにフル回転で働いているので疲弊してしまいます。
肝臓が疲れると、脂肪を燃やすためのリパーゼなどの酵素の分泌も減ってしまうので、より脂肪が燃えにくく、代謝の低い体になってしまうのです💦
2:肥満ホルモンが過剰に出てしまう
私たちは食事をするとインスリンというホルモンが出ます。
インスリンは血液の中に糖を取り込んで、ガソリンとして使えるように指令を出すホルモンです。
余った糖は筋肉の中に入ったり、中性脂肪に合成されたりしますが、これを促進するのもインスリンの働きによって行われます。
「血糖値が急上昇すると、血糖値を下げようとしてインスリンが過剰に出るから太る」というのは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか??
普段糖質制限をしていると、体は耐性がないので「糖が入ってきた!」とびっくりして、過剰にインスリンを出してしまいます!😵
過剰にインスリンが出ると、中性脂肪に合成が進む=太ってしまうのです。
ただ、糖質を普段から摂っていて糖を処理できる体であれば、血糖値の急上昇を防ぎ、適切にエネルギーに変換することができると言われています。
インスリン分泌量が安定していれば、血糖値が急上昇して中性脂肪になることもないし、逆に急降下したときに強い空腹感にも襲われないので、暴飲暴食も防ぐことができるのです!!
3:体が酸欠になる
そもそもエネルギーを作り出すのは、ミトコンドリアという細胞です。
ミトコンドリアは糖または脂質をエネルギーとして燃やすために、酸素を使い、二酸化炭素を生み出します。
だから私たちは呼吸をして、酸素を取り込む必要があるんです!
次に、エネルギーをつくるために必要な酸素量についてみていきます。
グルコース(糖) | パルミチン酸(脂質) |
---|---|
糖質を1つ燃やすための酸素量 6個 | 脂質を1つ燃やすための酸素量 23個 |
二酸化炭素排出量 6個 | 二酸化炭素排出量 16個 |
表のとおり、脂質を燃やす方がはるかに酸素量を使うんですよね。
なので、糖質制限をした食事ばかりになり、脂質ばかりエネルギーにする体になっていると…
酸素が多く使われて二酸化炭素が充満し、ミトコンドリアは酸欠状態になってしまいます。
酸欠状態になれば、エネルギーは生み出せなくなるため、代謝はどんどん下がっていくのです😨
このことからも糖質はすぐエネルギーになるし、酸素との相性もよいので効率的に代謝も上がる、重要な栄養だということが分かります!
実は【3大栄養素】の中で糖質が一番カロリーが低い
糖質はカロリーが高いと思われがちですが、3大栄養素のなかでカロリーが一番低いです!
1gあたりのカロリー量
・タンパク質:4kcal
・脂質:9kcal
・糖質:3.7kcal
茶碗いっぱいのご飯160gの場合は250kcalなのに対し、オリーブオイル(脂質)は大さじ2で220kcalもあります。
なので、ダイエットのときは糖質を控えるよりも、脂質を控えた方が遥かにカロリーを抑えられるんです!
良質な糖質【お米】を積極的に食べよう!
糖質で積極的に摂りたいものは、やはり「お米」です。
お米には、食物繊維・ビタミン・ミネラル・タンパク質も含まれていて、栄養素としてとても高いものになっています!
もちろん、食事の最初にお米を食べてしまうと、血糖値が上がってインスリンが過剰に出て太りやすい原因にはなります。
でも、食事の前に野菜やお味噌汁、酢の物などを食べてコントロールすれば、その点は全然心配いりません!!
むしろお米をしっかり食べて、体が糖をエネルギーとして使える体にすることの方が、痩せやすい体をつくることができます!
白米、玄米、雑穀米など色々ありますが、好きなものでOKなので、しっかり食べていきたいです!✨
ちなみに、冷えたお米のおにぎりは、レジスタントスターチという成分があって、腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境が整うので、おにぎりは最高です!!
糖質を味方にして、綺麗に健康にダイエットしませんか
今回は糖質について色々とお話させていただきました!
しっかり糖(特にお米!)を体に入れて、食事もちゃんと楽しみながら、みんなのダイエットが成功できればいいなぁと思っています!!😊
綺麗に健康的に痩せることが大事!です!!
最後までお読みいただきありがとうございました!😊
参照:イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書30版