ピラティスの効果を実感するためには、呼吸法とエロンゲーションが重要です。
今回は、ピラティスではなぜこの2つが大切なのか、正しいやり方、感覚をつかむためのエクササイズをご紹介します!
呼吸法について
ピラティスの効果を高める8つの理論のひとつに、「ブレス(呼吸)」がある通り、呼吸はピラティスにおいて大切な要素です。
ピラティスの呼吸は、鼻から吸い、口から吐く(口は「ハ」の字にする)胸式呼吸ですが、なぜこの呼吸法なのかというと・・・
- 鼻から吸うことで浄化され、鼻腔を通ると温まった空気を使える
- 「ハ」の口にすることで、首や口をリラックスさせる効果がある
- 腹筋の深層部を刺激して、コアの筋肉を鍛えられる
- 自律神経に働きかけて、頭や身体が活性化される
- 体幹を強化できる
主にこのような理由から、深い呼吸を意識する胸式呼吸でエクササイズを行います。
呼吸で体を誘導できないと、流れが止まったり、深層筋を働かせてエクササイズができなくなってしまいます。
ですので、このポイントを意識して、正しい呼吸法で体を動かしていくことが大切です!^^
これらをふまえて、ピラティスの呼吸を最大限に活かすためのポイントも紹介しますので、ぜひ意識して呼吸してみてください。
- 息を吸う時間と吐く時間は、常に同じ長さにしましょう
- 動いているときは息を止めずに行いましょう
- 息を吸うときは、背中に押し込むように深く吸いましょう(胸郭を右と左に広げるように)
- 息を吐くときは、腹筋の深層部を意識しながら、おへそを脊柱に近づけるようにしましょう
エロンゲーションについて
エロンゲーションとは、【脳天と尾骨を反対方向に、長く引き伸ばす感覚】のことをいいます。
身長が1mmでも長くなるように脳天を上に伸ばし、お尻の穴を下に向かって引っ張るイメージです!
腹横筋(腹筋の深層筋)や多裂筋(背中の深層筋)、骨盤底筋群などの、体幹を支える筋にスイッチを入れるのも、エロンゲーションがカギになっています。
エロンゲーションの意識がないと、安定的かつ理想的な姿勢で、ピラティスの動作を行うことができません。
そうすると、せっかくエクササイズをしても、効果が出にくくなってしまいます。
「エロンゲーションの意識がよくわからない;」という方は、以下のエクササイズを行って、上と下に引っ張り合う感覚が掴めると良いなと思います!
エロンゲーションを意識できるエクササイズ
- 四つ這いになり、片手(写真は右手)を頭の方向に伸ばし、片脚(写真は左脚)を後ろに伸ばしてお尻の高さまで上げます
- 伸ばした手と脚は、反対方向に引っ張り合う意識で伸びます
- お腹は背骨の方に引っ込める意識をしてください
- 肩は下げて、首は長い状態を意識してください
ピラティスの効果、高めていきましょう!
エクササイズをしていると、ついつい動作に集中して呼吸が止まっていたり、伸びる意識を忘れてしまうこともあると思います。(私はよく呼吸が止まっていて注意されます・・・)
例えば、電車に立って乗っているときや、信号待ちをしているときなど、普段の生活のなかでも「上と下に伸び合って立つ」を意識してみたり、深い呼吸をしてみたりするのもおすすめです!
呼吸とエロンゲーションに慣れてきますし、なにより、伸びることで姿勢も変わり、深い呼吸で常に深層筋を刺激して燃えやすい体も目指せます・・・!
ピラティスの効果を最大限に発揮するためにも、呼吸とエロンゲーション、意識していただければと思います◎